2018年7月29日日曜日

【RPi-TC3】ラズパイ3をシンクライアントにしてみる。

はじめに

シンクライアントに興味があって調べていたところ、ラズパイで可能であるとわかったので、構築したときのセットアップ手順を示す。ここでは、Windows10へリモートデスクトップで接続する。

参考サイト

環境

 シンクライアント側

  • Raspberry Pi 3 Model B
  • RPiTC v3 1.12
  • freerdp-x11

手順

  1. OS の RPiTCを Raspberry Pi 3 で動作させる。
  2. ラズパイの wifi を セットアップする。
  3. ラズパイにfreerdp-x11 をインストールする。
  4. windows10へリモートログインする。

1.OS の RPiTCを Raspberry Pi 3 で動作させる。

(1) RPiTCは下記URLからダウンロードする。

このときのバージョンはv3.1.12。 http://rpitc.blogspot.com/

(2) SDカードをSDメモリカードフォーマッター (Windows/Mac用)を使って、フォーマットする。

Win32DiskImagerでダウンロードしたRPiTCのイメージをSDカードに書き込む。

(3) SDカードをラズパイに差し込み、電源を付け、起動する。

下記URLの「13.まずタイムゾーンを変更します」から「15.次にロケールを日本語に設定します」を行う。

http://linux-memo.sakura.ne.jp/company/rpitc3_auto.html

2.ラズパイの wifi を セットアップする。

一番の難所である。下記URLと同じことをする。

https://www.makeuseof.com/tag/setup-wi-fi-bluetooth-raspberry-pi-3/

手順を示す。

(1) root権限があるターミナルを起動する。

ラズパイが起動すると、RPiTC Builderも起動するので、その画面上にある「Bash Me!」ボタンを押す。


RPiTC画面が開くので、「Open Xterm」ボタンを押す。

ターミナルが開く。
(2) アクセスポイントがscanできているか確認する。

ターミナル上で下記コマンドを実行し、接続したいwifiのアクセスポイントが表示されるか確認する。

iwlist wlan0 scan | grep ESSID
(3) interfacesを設定する

下記コマンドを実行し、interfacesを開く。

nano /etc/network/interfaces

開いたファイル内に下記を追加する。

auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface wlan0 inet dhcp
Ctrl+x → Shift + y → Enter でファイルに保存する。
(4) wpa_supplicant.confを設定する。

下記コマンドを実行し、wpa_supplicant.confを開く。

nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

ファイル内に以下を書き込む。

network={
ssid="SSID"
psk="WIFI PASSWORD"
}

ダブルクォーテーションは残し、「SSID」と「WIFI PASSWORD」部分は自身の環境に合わせる。

Ctrl+x → Shift + y → Enter でファイルに保存する。

(5) 再起動する。

ラズパイのデスクトップ上を右クリックし、「Log Out」を押す。


画面が開くので、「Restart」ボタンを押す。


再起動したら、wifiにつながっていることを確認する。

3.ラズパイにfreerdp-x11 をインストールする。

 2.の手順の「root権限があるターミナルを起動する。」により、ターミナルを起動し、下記コマンドを実行する。ターミナルは閉じないでおく。

apt-get install -y freerdp-x11

4.windows10へリモートログインする。

接続先のwindows10の設定をする。

http://linux-memo.sakura.ne.jp/company/rpitc3_win.html

閉じないでおいたラズパイ上のターミナルで下記コマンドを実行する。

xfreerdp /u:アカウント名 /p:password /u:接続先IPアドレス

これでリモートデスクトップ接続できる。