はじめに
シンクライアントに興味があって調べていたところ、ラズパイで可能であるとわかったので、構築したときのセットアップ手順を示す。ここでは、Windows10へリモートデスクトップで接続する。
参考サイト
環境
シンクライアント側
- Raspberry Pi 3 Model B
- RPiTC v3 1.12
- freerdp-x11
手順
- OS の RPiTCを Raspberry Pi 3 で動作させる。
- ラズパイの wifi を セットアップする。
- ラズパイにfreerdp-x11 をインストールする。
- windows10へリモートログインする。
1.OS の RPiTCを Raspberry Pi 3 で動作させる。
(1) RPiTCは下記URLからダウンロードする。
このときのバージョンはv3.1.12。
http://rpitc.blogspot.com/
Win32DiskImagerでダウンロードしたRPiTCのイメージをSDカードに書き込む。
(3) SDカードをラズパイに差し込み、電源を付け、起動する。
下記URLの「13.まずタイムゾーンを変更します」から「15.次にロケールを日本語に設定します」を行う。
http://linux-memo.sakura.ne.jp/company/rpitc3_auto.html
2.ラズパイの wifi を セットアップする。
一番の難所である。下記URLと同じことをする。
https://www.makeuseof.com/tag/setup-wi-fi-bluetooth-raspberry-pi-3/
手順を示す。
(1) root権限があるターミナルを起動する。
ラズパイが起動すると、RPiTC Builderも起動するので、その画面上にある「Bash Me!」ボタンを押す。
RPiTC画面が開くので、「Open Xterm」ボタンを押す。
ターミナルが開く。
(2) アクセスポイントがscanできているか確認する。
ターミナル上で下記コマンドを実行し、接続したいwifiのアクセスポイントが表示されるか確認する。
iwlist wlan0 scan | grep ESSID
(3) interfacesを設定する
下記コマンドを実行し、interfacesを開く。
nano /etc/network/interfaces
開いたファイル内に下記を追加する。
auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface wlan0 inet dhcp
Ctrl+x → Shift + y → Enter でファイルに保存する。
(4) wpa_supplicant.confを設定する。
下記コマンドを実行し、wpa_supplicant.confを開く。
nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ファイル内に以下を書き込む。
network={
ssid="SSID"
psk="WIFI PASSWORD"
}
ダブルクォーテーションは残し、「SSID」と「WIFI PASSWORD」部分は自身の環境に合わせる。
Ctrl+x → Shift + y → Enter でファイルに保存する。
(5) 再起動する。
ラズパイのデスクトップ上を右クリックし、「Log Out」を押す。
画面が開くので、「Restart」ボタンを押す。
再起動したら、wifiにつながっていることを確認する。
3.ラズパイにfreerdp-x11 をインストールする。
2.の手順の「root権限があるターミナルを起動する。」により、ターミナルを起動し、下記コマンドを実行する。ターミナルは閉じないでおく。
apt-get install -y freerdp-x11
4.windows10へリモートログインする。
接続先のwindows10の設定をする。
http://linux-memo.sakura.ne.jp/company/rpitc3_win.html
閉じないでおいたラズパイ上のターミナルで下記コマンドを実行する。
xfreerdp /u:アカウント名 /p:password /u:接続先IPアドレス
これでリモートデスクトップ接続できる。